差動回路を使用したアナログミキサーを作る No.1



2012年から塩漬けになっている案件「アナログミキサー」
シンセの回路を実験していてどうしても2つ以上の音を一緒に聞きたくなって作ることに。
ペルケさんのHPの掲示板で2012年9月にミキサー回路の質問・回答。があったのでそれを参考に。
目指すは
ステレオ2ch、モノラル4chで仕上がりの利得を1、電源は24VDC

それでミキサーの肝心の部分は差動回路にしたい。
ずばりFET式差動ライン・プリ・アンプ
またしてもペルケさん。
増幅回路はほぼ差動式しか見たことがないので、差動じゃないと不安で不安で。
しかしこれはそのまま流用はできない。
利得を下げなければならない。
そのものの利得は変わらないので最終利得を1にするよう負帰還量を調節する。
具体的には35倍して1になって欲しい。

では計算してみる。
何を35倍したら1になるか。
0.028571(1÷35)を35倍したら1になる。
ということは入力”1”を0.028571にするようマイナスの信号(負帰還)をかければよい。
負帰還は0.971429(1-0.028571)。

この負帰還は出力”1”から作るので。
ざっくり”1”の 100分の97。
すなわち (97+3)分の97
?が97、??が3。
この比率を保ったまま、50kΩを少し出るくらいの値を考える。
※なぜ50kΩなのか。
それはペルケさんが「この抵抗は負荷の一部を構成するので合計値が50kΩよりも小さくならないように配慮しますが、逆にあまり大きな値だと超高域の帯域特性が劣化します。」とおっしゃられているからです。

と思ったらざっくりすぎていい値が見当たらないのでもうちょっと精度を上げてみる。
?が971,429、??が28,571の比率。
すると、
?が51.0008、??が1.5と出た。
51kΩと1.5kΩ。
バッチリ!

と思ったらMIXロスを考慮していないことに気づく。
ガビーン。
考察は続く・・・

コメント

非公開コメント