差動回路を使用したアナログミキサーを作る No.2



ブレッドボードで仮組していろいろと試してます。
試すつもりが音楽に聴き浸ってしまってなかなか作業が進みません。
2015年中の完成をと思ってましたが、これは間に合わなさそうだ。

今、入力部分にバッファをつける実験をしています。
何故つけたいのかといえば他chからの音(電圧増減)の影響を減らしたいから。
下の回路図を見てもらえば分かるが、並列に入力部分が並ぶので、1つの出力信号は他の出力側に行ってしまう。
行ってしまって、来てしまっても自分の音(電圧増減)を出すにはどうしたら良いか。
バッファ?なのかな?
と思い、エミッタフォロワでやってみるとなんか音が変わる。。
トランジスタでも変わるし、バッファ回路あるなしでも変わる。
この変わり方の良い悪いの判断が出来かねるので今回はバッファなしでいったん作ろう。
使ってて改善したくなった時にまた考えることにします。

ん?
この回路図だとモノラルの入力部分から左右の音が混じってしまうのでは?
しばらく実験つづきますなー。


差動回路を使用したアナログミキサーを作る No.1



2012年から塩漬けになっている案件「アナログミキサー」
シンセの回路を実験していてどうしても2つ以上の音を一緒に聞きたくなって作ることに。
ペルケさんのHPの掲示板で2012年9月にミキサー回路の質問・回答。があったのでそれを参考に。
目指すは
ステレオ2ch、モノラル4chで仕上がりの利得を1、電源は24VDC

それでミキサーの肝心の部分は差動回路にしたい。
ずばりFET式差動ライン・プリ・アンプ
またしてもペルケさん。
増幅回路はほぼ差動式しか見たことがないので、差動じゃないと不安で不安で。
しかしこれはそのまま流用はできない。
利得を下げなければならない。
そのものの利得は変わらないので最終利得を1にするよう負帰還量を調節する。
具体的には35倍して1になって欲しい。

では計算してみる。
何を35倍したら1になるか。
0.028571(1÷35)を35倍したら1になる。
ということは入力”1”を0.028571にするようマイナスの信号(負帰還)をかければよい。
負帰還は0.971429(1-0.028571)。

この負帰還は出力”1”から作るので。
ざっくり”1”の 100分の97。
すなわち (97+3)分の97
?が97、??が3。
この比率を保ったまま、50kΩを少し出るくらいの値を考える。
※なぜ50kΩなのか。
それはペルケさんが「この抵抗は負荷の一部を構成するので合計値が50kΩよりも小さくならないように配慮しますが、逆にあまり大きな値だと超高域の帯域特性が劣化します。」とおっしゃられているからです。

と思ったらざっくりすぎていい値が見当たらないのでもうちょっと精度を上げてみる。
?が971,429、??が28,571の比率。
すると、
?が51.0008、??が1.5と出た。
51kΩと1.5kΩ。
バッチリ!

と思ったらMIXロスを考慮していないことに気づく。
ガビーン。
考察は続く・・・

MC用マイクロフォン・アンプ Ver.2



2/22にMC用マイクロフォン・アンプを使用する予定があり、ずーっと気になっていたケースを新調しました。
以前作った時はあり合わせのケースで作ったので不要な穴はあいているし、マイクのPHONOジャックをRCAジャックに変換していたので抜けやすいしで気になるところいっぱい。
本当は中身も全部作りなおしたかったのですが、時間と気力が間に合わず、

1.ボリュームを設計通りの20kにする(以前は10k)
2.出力コンデンサを新しいのにする(以前はケチって中古だった)
3.ジャックのRS端子をきちんと繋げる(以前は平衡入力使わないしー、とRが未接続だった)
4.ケースをお気に入りのタカチ製HEN110312Sにする
5.ぺるけさんの粋なはからいで手に入れたスタンレー製LEDを付ける

の5つに的を絞って2日間で作業完了。
で、音を出してみると以前気になっていたノイズが全く聞こえなくなっていました。
そして、ボリュームを上げると歪むように聞こえていた音が歪まなくなっていた!
しかも以前より音が大きい!気がする。あ、歪むから余りボリューム回してなかったんだった。。

ノイズはケース、ジャックのアース処理をHPA等に習いきちんとしたから消えたとして、ボリュームを上げた時に歪んでいたのが消えたのは、、、変更1か2が原因だな。いや3かも?あ、RCAジャック変換器が原因かも。うわー、頭で考えてたらこんがらがってきた。よし!先ずは歪む状態を再現してみよー。

うーん、このLEDとスイッチは憧れですなー。

【情熱シリーズNo.6】PCM2704を使用したトランス式USB DAC



またもやぺるけさんのPCM2704を使用したトランス式USB DACを作成するべく実験中です。

PCM2704は2年くらい前に購入してほったらかしだったので秋月のキットは使いません。欲しい容量の電解コンがなかったので廃材置き場に転がってたOSコンに足を足して使ってます。本番では使わないでしょう。

昨年作成した6DJ8全段差動ミニワッター&ヘッドホンアンプでトランスがない状態での音確認。あれ?このままでも音いーぞ?早くトランス来ないかなー、まだ注文してないけど。。



【情熱シリーズNo.5】MC用マイクロフォン・アンプ

家のワイヤレスマイクが壊れたため急遽マイクプリを作りました。SHUREのSM57を持っていたので、これを死蔵しておくのは勿体無いということで。

参考になるサイトを探すこと2日間。なかなかこれだというものに出会えず「やっぱりワイヤレス買いなおすかー」と諦めて情熱の真空管を眺めていると、、あ、あるじゃないすか!MC用マイクロフォン・アンプ!これですよこれ!手持ちの部品を確認すると2SK170のランクが違う以外は全部ある!ケースは頓挫したYAHAアンプの加工済みケースに入りそう。よっしゃー やったるでー

と珍しく見切り発車しました。2SK170-GRのところをBLでロードライン引き直してドレイン抵抗決めたのですが問題が。このアンプのボリュームを上げていくと8割過ぎたあたりから歪みだしてしまいます。オーバードライブがかかったみたいで自分的には好きな音なんですが。。本番までに原因は分からなかったんですけど8割以上にする必要がなかったので何とかなりました。歪む原因を調査中ですが手詰まりになったのでGRランクを購入してその通りに一度作ってみようと思います。


6DJ8全段差動ミニワッター&ヘッドホンアンプと共に使用中。

出力ミニワットのアンプと組み合わせてますが100畳くらいのスペースでも十分な音量を得られてます。マイクを変えたこと何も言っていないのにお婆さんから「今日よく聞こえたのなんでやろ?」と言われた時は嬉しかったです!

【情熱シリーズNo.4】6DJ8全段差動ミニワッター&ヘッドホンアンプ完成

ホームページ「情熱の真空管」に詳しい解説がある6DJ8全段差動ミニワッター&ヘッドホンアンプを作成しました。

ぺるけさんの作品は今までCQ出版FET作動HPAを9台、6N6Pミニワッターを1台作成してきていたので音を聞いてビックリすることはないだろうと思っていたのですが、これはビックリしました!もろ好みです。特にヘッドホンが素晴らしい。この記事を書いているのは出来上がってから半年以上経過しているのですが好きなまんまです。

初めて音を聞いたときは「あれ?おとなしいなー」と思ったんですけどFET作動HPAや6N6Pミニワッターと聞き比べていくと「おとなしい」というより、きちんと静寂さを表現しているように聞こえてきて戻れなくなりました。

まー例えて言うなら、お茶を京都の飛雲閣で静かに頂いているような気分になれるアンプですわ!

ラグ板に部品実装中。ラグ板を固定しておいた方が作業しやすい。

小さいケースに無理に配置したので反省点がいっぱい。。。

出力トランスの使ってない線もったいなくて切らずに置いてあるとゴチャゴチャシテマスネー。

入力は2系統です。PCとPS3。前面の位置決めが一番時間かかりました。多分10日間は悩んだよーな気が。。

後ろは設計ミスですね。工具の幅を1mm小さく測ってしまい裏の六角ナットを固定できなくてエライコッチャでした。。

後日きちんと購入しました。

【情熱シリーズNo.2】YAHA

友人に真空管を使用した「何か」を送りつけたくなり実験開始。
YAHAであるための条件は、

・真空管を使用し、12Vの電源だけを使って構成する
・バイアスはゼロ・バイアス(=グリッドリーク・バイアス)で与える

の2点だと思うのでこれはそのままで少し改良してみることにした。

・ヒーター電源を抵抗器による電圧ドロップで供給する
・バッファ回路をOPアンプではなく『理解しながら作るヘッドホン・アンプ』から流用する

の2点。
抵抗器によるドロップは15.6Ω/10Wということなので、1/2Wの1Ω抵抗を直列16本で作成。
バッファ回路も問題なく動作した。
だけど、肝心の音がなかなか好みに近づかない(送りつけようと思わない)のでケースの加工は終わっているけれども組み込まずに終了。
どうせならどこまで低い電圧で真空管から音が出せるかいつかやってみたい。

本も買って色々試したのに残念。
でもP-G帰還についてすごく勉強になったので楽しかった。

【情熱シリーズNo.1】FET式差動ヘッドホンアンプ


2010年10月6日にZEPP大阪へUnderworldのライブを見に行ってから始まった音楽熱。ChuMoyアンプや電流アンプやなんやらかんやら色々と試してみましたがしっくりこず。そんななか「ディスクリートの音聞いてみない?」というページにたどり着き、その親切な内容に魅かれて作ってみることにしました。

CQ出版社から『理解しながら作るヘッドホン・アンプ』という本が出ているので、本を読みながら制作出来ました。外観はSNさんを参考にしています。

<メモ>
ケースはタカチのHEN110312S
つまみはLEXのMF-25

先ず本を購入。作成の流れをイメージできるまで読みます。合わせて付属の基板を研究。

基板の研究の成果!ユニバーサル基板用にすこーしアレンジ!

大量生産中。

高さの低い抵抗とダイオードを付けたところ。

動作確認中
①電源部分が出来たら、電圧確認
②片チャンネル出来たら片側から音が出るか確認
③もう片方も作り両方から音が出るか確認
と「少し作っては確認」を繰り返しながら作ってきたので全て一発で音出ました。
よしよし!

背の低いケースに入れる為、高さ3mmのスペーサを作成。


3mmの隙間は狭くてハンダがシャシーと接触するのでは?と危惧してましたが全然余裕です。

ケースに図面を貼ります。この作業はロボットで慣れているので余裕・・・かと思ったらアルミの種類が違うのかバリがすごくてかなり苦戦しました。アルミ加工ならココを見るべし!

ロボと違うのは傷を気にしながら作業しなければならんことですね。万力で挟む時も紙を当てて傷防止。このパネルなんか顔みたい。。ガー

ALPUSの2連ボリュームの軸もカット。切屑が入らないようにマスキング。やっぱりポテンションはALPSですよ!

初の試み。透明シールにインクジェットで印刷した後、つやつやし過ぎなのでタミヤの「艶消しクリアー」を吹いておきます。そうするとアルミとなじむし塗装はがれないしで一石二鳥。ホームセンターで見つけたオルファ「別たち」を使ったらて真っすぐ切れました。

指紋を付けないようにピンセットを使って、ガイドに沿って貼ります。

出来た。

前から見た中身。

後ろから見た中身。


とりあえず5台完成!この後更に4台作って全て嫁いで行き(無理やり送りつけ)ました。自分のがなーい (T_T)